長男は、年長の1月まで毎日おねしょをしていました。
そんな風に年長になった4月頃まで考えていましたが、秋になっても毎晩オムツをしてる状態の長男。次男は、4歳になるまでに夜オムツが濡れることが少なくなり、徐々にオムツを外して自然に卒業できました。
さすがに小学生になる前になんとかおねしょから卒業したいと本人も私も思うようになり、かかりつけの小児科の先生に相談したのが、おねしょ卒業のきっかけです。
「小児科では難しい」と先生に言われましたが、看護師さんが知っていた方法を試すと約2ヶ月ぐらいにはおねしょから卒業できるように。
この記事では、年長の1月までおねしょをしていた長男が約2ヶ月でおねしょを卒業できた方法や成功させるポイントについて紹介していきます。おねしょに悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
おねしょを卒業できたのは「おねしょアラーム」
看護師さんから紹介されたのは「おねしょアラーム」です。おねしょアラームにも色々種類がありますが、我が家が使ったのは「Wet-Stop」です。
選んだ理由は、値段が安すぎても心配だし、高過ぎるのはちょっと…で「Wet-Stop」に決めました。それでも9,000円と高く感じますよね。我が家は、おねしょ卒業後にメルカリで中古として5,000円ぐらいで販売し売れたので、実質は4,000円ぐらいで購入したことになります。
ただおねしょアラームを使ったから卒業した!というわけではなく、親の援助がかなり必要になります。では詳しく説明していきますね。
5歳・6歳でおねしょしている子はどのくらい?
5歳~6歳を過ぎてもおねしょを1ヶ月間に数回以上すると夜尿症として病気として言われています。本人や親が困っている場合は、医療機関を受診する人もいて治療を行えば2年間で80%の割合で治るそうです。
7歳まで夜尿症の子は10%程度とされ、そのあとは年間15%ずつ自然に治ると言われていますが、0.5~数%の人は夜尿症が治らず大人になる人もいます。
長男は、毎日おねしょをしていたので夜尿症だった可能性が高いです。
おねしょの原因は?
おねしょの原因としては、以下の2つがあります。
- 睡眠中の尿量が減らない
- 膀胱が大きくならない
寝ている間は、抗利尿ホルモンが働くことによって夜間の尿量が減るはずですが、ホルモンが夜間に十分に分泌されないため尿量が減らず、おねしょをしてしまうと考えられています。
もう一つの原因は、成長するにつれ大きくなるはずの膀胱が大きくならず、おねしょをしてしまうことも挙げられます。
夜尿症は、親の育て方や子どもの性格の問題ではありません。睡眠中の膀胱の働きが未熟だったり、夜間容量が多いことなどが重なることが原因です。
生活改善が重要?治療方法は?
夜尿症には、国際的に標準化された治療方法があり、治療の基本は生活改善になります。
- 早寝早起き
- 水分は朝昼にたっぷり摂取し、夕方から就寝までは控える
- 夕食は寝る2~3時間前に済ませる
- 塩分・糖分・果物を摂り過ぎない
この生活改善をすれば、10%~20%の人が治ると考えられています。ただ生活改善しても効果がない場合は、「夜間アラーム(おねしょアラーム)」「抗利尿ホルモン剤」を使用することを推奨されています。
参照:日本泌尿器科学会
おねしょ(夜間)アラームの効果は?
日本泌尿器科学会のサイトでは、おねしょ(夜間)アラームが夜尿症に有効なのかわかっていませんが、多くの人は夜尿症が改善されていると考えられています。と記載がありました。
また世界的にも認められている治療方法ですが、人によって向き不向きがあるため全ての夜尿症を改善させることはできません。
おねしょ(夜間)アラームとは?
パンツに取り付けたセンサーが尿に反応してアラームが鳴り、アラームの音によって無意識に夜尿を止めることを繰り返します。繰り返すことによって排尿を制御する力と睡眠時の膀胱容量を増加し、夜尿が改善させられると考えられています。
またおねしょ(夜間)アラームは、抗利尿ホルモン剤と比べて排尿を無意識に制御する力が付くため再発率は低いなどのメリットがあります。
人によって向き不向きがある?
おねしょ(夜間)アラームで約2/3の人は夜尿症が改善される結果もありますが、おねしょ(夜間)アラームが不向きな人もいます。
- 一晩に数回夜尿をする人
- 生活改善をしていない人
- 家族のサポートがない人
子供は眠りが深いため慣れるまでアラーム音に気づかないことが多いです。長男もそうでした。
なのでアラームが鳴ったら長男を起こしてサポートする必要があり、おねしょ(夜間)アラームを使用してから寝不足な日々が続きました。主人はどれだけアラームが鳴っても一切起きる気配がなく、我が家では戦力外でした。
使用方法
引用:りたりこ発達ナビ
- イラストのようにセンサーはパンツの部分に取り付け、本体は胸の部分に取り付ける。
- アラームが鳴ったら起き、トイレで残りの排尿をする。
アラームが鳴ったら起きることを繰り返すことで排尿を制御する力がつき、膀胱容量が増えることによっておねしょを無くしていくのが目的です。
親のストレスを減らすポイント
使い始めは、おねしょを普通にします。パンツにアラームを付けるだけだと布団がおねしょで濡れてストレスを感じていました。
なので我が家は、パンツを履いてアラームを取り付け、その上にオムツを履かせるようにしました。徐々におねしょをする回数や量が減ってきたら、オムツを外していくと毎日布団を濡らされるストレスもなくなりました。
夜中にアラーム音で起きることも負担になっているのに、さらにおねしょの処理をしないといけないのが大変だったので、オムツを使うことでおねしょ(夜間)アラームを続けることができたのかなって思っています。
おねしょ(夜間)アラームの入手方法
おねしょ(夜間)アラームを入手する方法は、購入とレンタルの2種類あります。またおねしょ(夜間)アラームには、種類がたくさんあるので口コミを参考に選ぶと失敗は少ないかと思います。
購入する場合
購入する場合は、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどECサイトで購入が出来ますし、国内で製造していれば製造元から直接購入することも可能です。
長男が使った商品になります。アラーム音が調節でき、さらにバイブレーション機能が付いているので、慣れてくると長男が一人で起きて教えてくれるようになりました。海外製品ですが、日本語説明書が付いているので安心です。
ワイヤレス式のおねしょアラームになります。コードが気になる人におすすめです。説明書は英語ですが、口コミには「説明書は日本語なしですが、大した操作もないので大丈夫」と記載があります。
レンタルする方法
一時的に使用するだけだからとレンタルを考える人もいるかもしれません。そんな人には、国内製造しているピスコールがおすすめです。
ただしピスコールをレンタルする場合は、ピスコール利用可能病院から紹介をされないとレンタルすることができませんので注意が必要です。
ピスコール利用可能病院の一覧は、こちらから確認できます。
引用:アワジテック
このピスコールは、日本で最も多く医療現場や医師に採用されている商品になります。またピスコールはスマホと連携することができるので、毎日の夜尿時間をグラフ化することができ、主治医にもスマホにあるデータを見せるだけでいいので管理が楽ですよね。
レンタル料金 | |
機器レンタル代 | 2,200円(初回~3ヶ月まで)4か月以降は1,100円~ |
トレーニングパット | 1,914円(1袋30枚入り) |
合計 | 4,114円(1ヶ月分) |
合計金額に送料と返却保守料770円が加算されます。
購入する場合は、
ピスコール3 専用送受信機1セット+パッド30枚 1セット | 19,954円 |
ピスコール3 専用送受信機1セット+パッド90枚 1セット | 23,320円 |
長男の場合
使用開始から数日間
そんな楽観的に考えていましたが、初日からアラームが鳴り気づいたときには大量のおねしょが布団に染み込んでいました。長男は、パンツや布団が濡れてても寝てる状態。
そんな日が数日続き、心が折れそうになってました。
1週間~2週間 オムツを履かせる
ポイントでお伝えしたパンツにアラームを付けてオムツを履かせるスタイルにしました。とにかく毎日おねしょの処理が大変で苦肉の策ですね。
逆にオムツにアラームを付けても吸水性に優れているオムツだからなのか、おしっこをしても鳴らなかったので、多少漏れることもあるけどパンツの上にオムツを履くことで布団への被害は軽減されました。
そして毎日毎日アラームが鳴ったら長男を起こすことを繰り返すことによって、少しずつ尿量が減ったり、おねしょしない日が出てきました。
1ヶ月~
使用してから1ヶ月を過ぎるとおねしょをほとんどしなくなったのでオムツを外し、パンツとアラームだけで寝ることが増えました。
ただそれでも1週間に1回以下のペースでおねしょはしてました。
2ヶ月~
使用してから2ヶ月を過ぎて今日までおねしょをすることが無くなったんです!
おねしょを卒業したと長男も私も感じました。
まとめ:おねしょに悩んでいる人は「おしっこアラーム」がおすすめ
この記事では、長男のおねしょを克服した方法を紹介してきました。小学校に入ってもおねしょを卒業しない場合は、子供の自尊心が傷つく可能性もあります。実際におねしょを卒業することで自尊心の回復が見られたと海外からも報告があります。
長男も「次男がオムツ取れているのに、なんで僕だけ夜オムツをしているの?」と聞かれることがあったり、次男から「なんで長男はオムツして寝てるの?オムツは赤ちゃんのだよ。」と言われたこともありました。
もしお子様のおねしょに悩んでいる場合は、おねしょ(夜間)アラームを試してみてはいかがでしょうか。アラームを使っても改善されない場合は、泌尿器科へ受診してみてもいいかもしれません。
ぜひおねしょ(夜間)アラーム試してみてください。